静岡県口腔インプラント研究会 第42回臨床講演会
春まだ浅き今日この頃、2月16日(日)、静岡市のホテルアソシア静岡において『静岡県口腔インプラント研究会 第42回臨床講演会』がインプラント周囲炎をメインテーマにて水上 哲也先生をお迎えし、盛大に開催されました。
多くの参加者に会場にお集まりいただき、久しぶりの再会を喜び合うことができました。
冒頭、静岡インプラント研究会会長であられる長谷川 慶先生より「活発なディスカッションの場となることを期待しております」とご挨拶をいただき、講演会がスタートしました。午前は会員の一般口演として、7人の先生に質の高い臨床症例を発表していただきました。発表ごとに会場から質問が飛び交い、積極的なディスカッションが行われていました。
午後は、長谷川 慶会長(浜松市開業)による特別講演『インプラント周囲炎・予防・管理についての一考察』の演題で開始されました。インプラント治療が普及した現在、インプラント周囲炎は避けては通れない合併症とされている。自院でインプラント治療を行い、メンテナンスを行う患者さん以外にも、他医院でインプラント治療を受け、インプラント周囲炎に罹患している患者さんが来院することが日常になっている。
まずは自院でのインプラント治療を行なったケースに対し、いかにインプラント周囲炎を予防するかについて着目、①インプラントポジショニング ②上部構造形態・マテリアル ③歯科医師減少傾向になりつつある未来に、インプラント周囲炎を対処・予防するため、歯科医師自身の健康な状態を維持し、長期的な仕事の継続の大切さ
以上3つのkeypointに分けて講演していただきました。
そして最後の特別講演では、福岡県開業の水上 哲也先生より、『インプラント周囲疾患の治療戦略―撤去か保存かー』との演題で、毎年世界中で少なくとも1億人を超える患者の口腔内にインプラントが埋入され100万人を超えるインプラントが毎年細菌感染によって引き起こされたインプラント周囲炎によって不具合を生じていることは、危惧すべき事実である。
はじめに、インプラント周囲炎を引き起こす多数の要因についての解説をしていただき、それに対して、インプラント撤去すべきなのか、保存すべきなのかの判断基準について、また、撤去後の対処法・軟組織移植の重要性をレクチャーしていただいた。主に、インプラント周囲炎には、外科的な処置がメインになることが多く、インプラント周囲炎の独特の骨欠損形態にアプローチするには、SubmergedかNon-Submergedで、治療方法は大きく違ってくる事が非常に重要である。
それぞれのケースに対する、外科的手技方法・再生療法後にF G G・C T G併用の重要性について、蓄積されてきた長年の経験などから、現在の臨床にどのように落とし込まれているかを、多くの臨床例と動画で具体的にお示しいただきました。
講演終了後、長谷川慶会長より水上哲也先生に感謝状をお渡し、
副会長の白鳥先生より、静岡県のインプラント治療の発展についてお言葉をいただき第42回臨床講演会は終了となった。
報告者:武田デンタルクリニック 武田 純一