第41回静岡県口腔インプラント臨床講演会

第41回静岡県口腔インプラント臨床講演会

2024年2月25日(日)ホテルアソシア静岡に於いて、「第41回静岡県口腔インプラント臨床講演会」が開催されました。今回はメインテーマとして「矯正治療とのかかわり」と題して講演プログラムが企画されました。

午前は会員の一般口演として、6人の先生に質の高い臨床症例を発表していただきました。午前の教育講演1は、北島 一先生(5Dファウンダー・磐田市)より「歯周組織再生療法と矯正治療による歯の移動との関わり」と題して、歯周病に罹患した歯牙を矯正移動する際におさえておきたい基本的な考え方を解説していただきました。また、再生療法と矯正を同時におこなう際の介入のタイミングや各移動方向(近心・遠心・廷出・圧下など)における注意点など、すばらしい臨床例を提示しながら講演がありました。

午後の教育講演2は、石川知弘先生(5Dファウンダー・浜松市)から「インプラント治療における矯正治療の効果」と題して講演がありました。インプラント予定の患者に対して咬合、歯列、審美的診断を行い、インプラント治療前に矯正治療の必要性について患者と話し合うべきであり、矯正医との綿密な連携も必要不可欠となる。また、矯正治療を応用することにより骨や軟組織を三次元的にコントロールし、インプラント埋入のための効果的なサイトデベロップメントすることができる。実際の審美インプラント治療症例を提示して解説していただきました。

特別講演として、浜松市ご開業の矯正専門医 神谷貴志先生に、「包括的歯科医療における矯正治療の役割」と題してご講演いただきました。治療計画立案の中で大切なボーンハウジングの評価や、抜歯や歯牙の保存に対する考え方、包括的治療の目安としてDr.Kokichの提唱するガイドラインを重要にされており、多くの症例を交えて解説いただき、包括的に矯正を用いて治療を進める際の手順について整理ができたのではないかと思います。

報告者 専務理事 屋鋪 暢彦(やしき歯科医院)

 

 

 

 

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